異文化コミュニケーションって何だろう? 後編

トップ NEWS & TOPICS 異文化コミュニケーションって何だろう? 後編

皆さん、こんにちは。

前回のブログは、異文化コミュニケーションや授業内容についてお話しましたが、先に読んでもらえましたか^^

「異文化コミュニケーション」は、「自分探しの旅」とも言われます。

自分と異なる人や文化と交わることによって自分が何者かに気づかされ、自己が見えてくるものなのです。

 

今回は、授業を通して学んだこと、興味・関心を持ったことについて、学生の13の声をご紹介します♪

そこから、学生たちの「自分探しの旅」の様子が、少しずつ見えてくるでしょう。

それでは、ここから一気に紹介していきますよ~!Ready?

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

①価値観について、自分では「こういう状況だったら絶対こうする」というのがあるのに、人によってはそれが逆にマイナスや不快と感じることもあるのだなと思いました。

 

②クラスメイトとは同じ国にいる同世代ということもあり、ほとんど常識・非常識が同じかと思っていましたが、様々な質問で意見が分かれました。

違った考えの人もたくさんいて、それぞれに理由があることを、改めて理解する事ができました。

少し人に歩み寄ることで、自分の中で新たな発見があり面白かったので、これからは歩み寄るようにしたいです。

 

③今バイトしているコンビニでは、ほとんどがネパール人と中国人で、日本人は私一人だ。

そこで私は、今までの常識が通用しないと感じた。

例えば、10分前に職場に到着することや休憩時間を守ること、手が空いたら何かの仕事を探すことを私は当たり前だと思っていた。

しかし、他の人にはそれが当たり前ではなく、私は「真面目だね」と言われることが多かった。

この授業を通して、それが文化の違いの影響が大きいと思うことができた。

 

④私が日本で留学生活を始めてから、最初は全てが新しく、慣れずに難しいことが沢山あった。

授業を通して、なぜ文化の違いを受け入れることが大切か、そして自国の文化を知ることが大切なのかが分かった。

 

⑤教科書で知識を学ぶよりも、自分の経験が重要であると感じた。

今まで他人事と思ってきた海外の出来事や文化も、クラスメイトと話し合いをすることで現実の問題であると捉えることができた。

 

⑥カードゲームで体感した「少数派の気持ち」や、「自分が多数派の時にどのような行動をしたら良いか」に興味を持ちました。

言葉を使わずに、多数派もしくは少数派のルールを説明するのはとても難しかったです。

同時に、言葉が通じなくても、言葉以外の方法で伝えることができることを学びました。

 

⑦メーラビアンの研究の「メッセージの55%が顔の表情によって伝達されている」ということに驚きました。

卒業後に就職先で新しい関係が始まりますが、特に表情には注意して意識を向け、無意識に相手を不快にさせないよう気を付けます。

 

⑧私は電車や町で外国人を見ると、少し萎縮してしまいます。

英語を学んでいるとはいえ、何を言われるか分からないし、体格も違うので、話し掛けようと思いませんでした。

そういったステレオタイプの考え方は、時に良い人間関係を築く邪魔をするので、「十人十色の個性があり、出身などで一括りしてはいけない」と考えるようになりました。

 

⑨ステレオタイプのジョークから講義が始まりましたが、その国別の大げさな偏見を「たしかにそうだな」と思う自分にも驚きました。

ステレオタイプは、人間が記憶するうえで記憶構造が必然的にもたらすことが分かりました。

 

⑩「異文化理解への態度」のセルフチェックで、自分の強み・弱みについて改めて理解する事ができました。

今日からできる事を考えたので、これからは実行していきたいです。

 

⑪自分の出身国である韓国は、やっぱり男性パワーが強い国だと改めて分かった。

日本と韓国は、昔から政治でも社会でも男性が活躍するのが当たり前みたいだった。

でもギリシャとかは女性が政治家になることが多いと知ってびっくりした。

これも国の文化の一部だと思った。

 

⑫私は日本は権力の格差が結構あると思っていましたが、調べてみたらアジア地域の中で最も格差の小さい国でした。

小さい国での文化の傾向は、「みんな平等な権利を持つべき」というものです。これからも権力格差の小さい国であってほしいです。

 

⑬「自分の国に生まれてよかったこと」を改めて自分で考え、実感することができた。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

学生の声は以上です♪

何とな~く、授業の内容や様子、学生の「自分探しの旅」の一部が想像できたでしょうか。。

今年度は半年間の授業でしたが、来年度以降は通年科目にして、異文化理解や異文化ビジネスコミュニケーションも含める予定です。

 

以前、私は日系大手IT企業でグローバル人材育成の担当をしていましたが、「異文化コミュニケーション」は、社内でも社外でも、最も需要が高い研修でした。

そうは言っても、社員は仕事の合間に社内外の様々な研修に参加することも多く、毎日忙しいので、単発研修としてほんの一部の内容しか組み込めませんでした。

非常にもったいなく、とても残念だと感じたことがきっかけで、学校教育を目指そうと考えたのでした。

 

このブログを読んでくれた皆さんが、学生のうちから「異文化コミュニケーション」に興味を持って、継続的に学んでくれたらとても嬉しく思います^^

 

一覧へもどる