【アニメ・マンガ科】「第20回高校生イラストコンテスト」結果発表!

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こんにちは!
アニメ・マンガ科です。

お待たせ致しました。第20回高校生イラストコンテストの結果発表と講評を致します。

7月31日(日)の本校オープンキャンパス内にて、コンサート・イベント科とアニメ・マンガ科がコラボし、本校のホールを使用し、照明、効果、音響、カメラと様々な演出をしていただき、なんとも豪華なイラストコンテストの受賞式となりました。

それでは「佳作」から発表します。
佳作授賞は全15作品になります。
授賞されたかたは、送っていただきました作品画像をプリントしましたオリジナルラバーキーフォルダーを制作しお渡しします。

また講評はアニメ・マンガ科の教員、石井と宮川でおこないました。

【佳作】

作品タイトル「やりたいこと」
テーマ「自分の未来」
授賞者「O.H. さま」

「石井講評」
明るい未来を表現するため、たくさんの色相を使用し虹のような色づかいにしている点が良い。
絵全体の曲線が独特で、デッサン力を上げたらもっと個性的な絵が描けると感じました。

「宮川講評」
淡くカラフルな色づかいが夢というテーマにぴったり合っています。現実の自分はシックな色合いで対比もGOOD。これからも楽しみながら絵を描いてほしいです。

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作品タイトル「鏡の向こうの未来」
テーマ「自分の未来」
授賞者「S.R. さま」

「石井講評」
「自分の未来」が悲観的な印象を与えるように感じて、悔しいことや苦しいことなどディストピアの世界としての未来を描いたのかなと感じました。小物の配置が良いです。

「宮川講評」
人物、お花や装飾品、随所にこだわりが感じられてよいです。

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作品タイトル「未来がみえる鏡」
テーマ「自分の未来」
授賞者「ケンタ さま」

「石井講評」
お嫁さん、もしくは店員さん?になる未来の自分の表情が笑顔なのが良い。
入射光を使用し、今は我慢だが、やがて実現するであろう予感を感じさせる演出が良い。

「宮川講評」
現実が寂しく、満ち足りていない感じは出ているものの、未来が充実しているかがわかりにくいのが難点でした。

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作品タイトル「地下鉄車内に映し出される幻想風景」
テーマ「5年後の未来」
授賞者「なまう さま」

「石井講評」
電車内の幻想的な一瞬を描いたことが個性的で良い。車輌の古さからノスタルジィを感じ取り、これがタイトルにある地下鉄とは思えない程の幻想体験を感じます。5年後の未来がどのようになっているのかが伝わってこない。固有の職業の制服を着せる、カバンなど、もっと情報が欲しかったです。

「宮川講評」
絵自体の雰囲気や、絵の完成度はGOOD。発想はとても良いけれど、電車も映し出された景色も同じようなタッチなので「映し出されている」というのがわかりにくいのが残念でした。

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作品タイトル「猫と私」
テーマ「自分の未来」
授賞者「羊毛 さま」

「石井講評」
色相を限定し白と青の配色が良い。猫まで青系統の色にするところに作者の意志の強さが感じられます。残念な点は未来感が感じ取りにくいところ。縦ではなく横の構図のほうがよかったのでは。左右の空間の狭さがストレスを感じます。

「宮川講評」
ちょっと寂しい印象です。

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作品タイトル「どんな未来に変わっても」
テーマ「自分の未来」
授賞者「羊毛 さま」

「石井講評」
「羊毛」さんの2作品目。デバイスの描き方や発光している光の処理に苦労されている点が愛おしい。椅子の形状がシンプルなゆえ、色々な機能が備わっている未来を感じます。部屋の狭さを感じてしまい、息苦しい空間。壁は無い方がもしかしたら開放的でよかったかも。

「宮川講評」
こちらのテーマ意図をしっかりつかみ、自分のやりたいことと近未来感が出せていますね。

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作品タイトル「回想」
テーマ「自分の未来」
授賞者「一夏の蝉 さま」

「石井講評」
服のシワや、ザックリとした筆使いが服の生地の柔らかさを感じ取ることが出来て、絵そのものの完成度が高いです。人物の顔を見たかった。その表情によって未来感が増したのかもしれません。またこの場所が学校なのかドーム状の空間なのかわかりにくいのが残念でした。

「宮川講評」
色使いやタッチがきれい。未来というより過去になってしまっている。人物を逆に配置し、セーラー服の人物が大人になっている姿を想像している方が良いのかもしれません。

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作品タイトル「私も蝶みたいに」
テーマ「自分の未来」
授賞者「???? さま」

「石井講評」
色相を限定して描いている点が良い。手袋のアイテムが生々しい。未来、蝶の標本になりたいことが一体何を比喩しているのか。もっと情報が欲しかった。

「宮川講評」
タイトル含め少々わかりにくかったです。

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作品タイトル「飛び出す思い」
テーマ「自分の未来」
授賞者「K.K. さま」

「石井講評」
ファンシーな80年代の画風は今流行しているので、近年のイラスト流行状況をわかっていますね。
夢というより身近な願望がわかりやすく配置され、タイトル通りやりたいことや趣味が伝わってきます。
背景の原稿用紙が一体何を表しているのか説明が欲しかったです。

「宮川講評」
エッセイ漫画のような温かみのあるタッチが良いです。ゲーム機の形状が歪んでいるなど細かいところで丁寧さが出せるともっと良くなります。

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作品タイトル「描き続ける」
テーマ「自分の未来」
授賞者「H.H. さま」

「石井講評」
描き込みの緻密な努力が素晴らしい。赤色の配色が極力隣り合わせにならない部分に工夫が感じられる。絵画の小道具とお祭りの屋台を融合させたアイデアもよい どのような未来のシチュエーションなのか絵から伝わってこない。人物が背景に溶け込んでしまい残念。人物の線画はもっと太くても良かったのかも

「宮川講評」
画面いっぱいに書き込まれた細やかさはアッパレ。現実と描いている世界が融合し、絵としては面白いものの「未来」というテーマからは離れてしまいました。
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作品タイトル「休める時間を」
テーマ「自分の未来」
授賞者「碧月しず さま」

「石井講評」
光の入れ方、花にあしらった点描(インク滴)がアクセントとなり、画面全体にブラーがかかっているところに、差し色として彩りを加えている点を評価します。全体に画面が暗くて何が描かれているのか情報量が乏しく感じてしまいました。

「宮川講評」
スニーカー・時計・バッグなど細かいところまでセンス良く描きこめていて高評価。未来になっても現代の制服のようなデザインで、未来かどうかわかりにくかったです。

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作品タイトル「error:credential」
テーマ「5年後の未来」
授賞者「cychi さま」

「石井講評」
5年後の未来が、かなり進化しているであろう予測が面白いです。象形文字風のフォントやハニカム状のキーボードらしい形状が懐かしくもあり未来もあります。惜しかったのは未来の情報量が少ないこと。何をしているのかを設定で分からせて欲しかった。左側にいる女性らしき人物の存在が、色使いによって薄く感じてしまいました。

「宮川講評」
雰囲気含めゲームのようなわかりやすい未来感は魅力的。情報(絵)が90/00年代のゲームの未来さでわかりやすいものの、新しさがないのが残念です。

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作品タイトル「自分の世界を描き続ける」
テーマ「5年後の未来」
授賞者「Aomidori さま」

「石井講評」
このアングルを選んだ勇気と斬新さに拍手。耽美な世界を夢見ている作者の願望が伝わる。描かれたデバイスが現在存在するものなので、デバイスの進化が見たい。タブレットのコードと、猫の尻尾に目がいってしまうので、描いている絵を見せて欲しかった。

「宮川講評」
奇抜な構図を背景まで描きこんだところが良いですね。全体的にタッチが荒い。手前の花瓶やイラストだけでもしっかり描きこめると完成度が上がります。

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作品タイトル「行く末はナンバーワン」
テーマ「自分の未来」
授賞者「椋葉 紫紅 さま」

「石井講評」
デッサンはまだだが、ポーズと顔のパーツによりそれを感じさせない独自のセンスがあります。服のレースの質感がよく描けています。未来の解釈が色々出来てしまうような楽しさと恐ろしさを感じるので、楽しさの抽出をして欲しかったですね。

「宮川講評」
・世界観、キャラクターデザイン、血のような表現の舞い方、他人を蹴落として王座にたどり着く世界観はとても良いです。ぜひこのまま突き進めて。今回のテーマは「自分の未来」なのでこの子がV体なのか、想像上なのかもっとテーマに沿わせられると更に良かったです。

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作品タイトル「ママパパサポートプログラム始動!!」
テーマ「5年後の未来」
授賞者「なえぎ さま」

「石井講評」
3人家族構成で、本人は黄色が好きなことは伝わりました。作品タイトルが秀逸。良く言えば、ママ・パパからの全ての情報を洗面台の前で受け取ることができますが、怖く言えば管理社会に巻き込まれた主人公。表情が後者のイメージで描かれています。文字で表現するのではなく、アイコンや斬新な機器でママパパサポートを表現してみてはいかがでしょう。人物と洗面台の比率を見直すともっと良くなります。

「宮川講評」
・わかりやすい近未来、アイディア。1枚絵としての完成度を高めましょう。背景が描き慣れていなさそうなので、日々描く鍛錬をしましょう。

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作品タイトル「うつつ」
テーマ「5年後の未来」
授賞者「作楽 優 さま」

「石井講評」
黄色を中心とした色調で、部屋全体が元気な印象を受けます。音楽と絵画の両方を目指している様子がうかがえます。右下の階段がなぜ黒色なのか。階段の色をしっかりと彩色したら画面全体のクオリティがあがるとおもいます。

「宮川講評」
明るい色合いに未来の希望が見えます。絵を描く他にもギターやトロフィーがあるなどたくさんの要素があるのがよいです。黒い階段?これが何かわからなかった。どういったものかわからないが真っ黒なので、階段の色で着色してみてはいかがでしょう。


 

以上、佳作15作品でした。

ここから「優秀賞」になります。
優秀賞受賞は全3作品になります。
授賞されたかたは、送っていただきました作品画像をプリントしましたパスケース、モバイルバッテリー、トートバッグ、キャンバスボード
を制作しお渡しします。

【優秀賞】

作品タイトル「未来は明るい」
テーマ「自分の未来」
授賞者「金魚太郎 さま」

「石井講評」
構図が秀逸。情報量を随所に散りばめたトリック作品。おそらく水球、もしくはビーチバレーとおもわれる。爪半月まで描かれるリアリティ。写真では表現できない絵ならではのダイナミックな表現で希望が持てます。構図のリアリティに対し、着彩の完成度が低いことが悔やまれる。時間をかけてまで完成させていただきたかった。

「宮川講評」
手とボールというシンプルな構図ながら、上を向いたボールの向こうから見える光や、水面の向こうの輝きがタイトル通り「未来は明るい」を表現していて表現力、着眼点が良いです。写真のような塗りは大変良いが、まだまだ塗り込み不足。もう少し時間をかけるだけでも完成度はぐっと上がるはず。根気よく更に塗り込む努力を。

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作品タイトル「大学生」
テーマ「自分の未来」
授賞者「T.M. さま」

「石井講評」
充実したその表情が全てを物語っており、人物の配置、手前に大胆に配置した桜の枝をぼかすことで、より人物に視線がいく構図が、普段から絵を描くことに慣れていることがわかります。ただし学生なのか社会人なのか区別がつかないのが残念。右上のレンガのパースを正確に取ったら画面全体の完成度が増したかもしれません。

「宮川講評」
背景までしっかり描きこまれた1枚絵の完成度が高いです。大学生なにかどうかがわかりにくいことが残念。隣にバッグを置いて参考書やパソコンをチラ見せしてみたり、大学生のイメージをもっと膨らませてみてはいかがでしょうか。

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作品タイトル「光に囲まれて」
テーマ「自分の未来」
授賞者「K.Y. さま」

「石井講評」
主人公が敢えて絵を描かずにギターを弾く余裕。そんな未来を夢見ているところが素晴らしい。それだけ絵が上手な主人公なんだなと思わせる作品。シチュエーションが上手。惜しくはレンガや木の質感のリアリティに反して、人物のテクスチャーが人形のように無機質に感じてしまうので、人物の描き込みをもう少し頑張って欲しかったです。

「宮川講評」
絵を描く、ギターを弾く、素敵な部屋、たくさんの夢を描いて、見ているこちらも明るい未来を想像できる作品ですね。木目が歪んでいたり、モニターのパースがずれていたり細かいパースがおかしいので正確さを求めて修正しますともっと良い作品に仕上がります。


 

以上、優秀賞3作品でした。

お待たせしました。「最優秀賞」になります。
最優秀賞受賞は全1作品になります。
授賞されたかたは、Wacom One 液晶ペンタブレット 13フィルムセット、送っていただきました作品画像をプリントしましたパスケース、モバイルバッテリー、トートバッグ、キャンバスボードを制作しお渡しします。

【最優秀賞】

作品タイトル『「やっと、とどく。」』
テーマ「自分の未来」
授賞者「やよい さま」

「石井講評」
地球外、つまり無酸素空間に制服で自分の夢を掴みに行く表現が、作者の強い希望のチカラを感じ取れました。その掴んだ夢が抽象的に描かれているところにリアリティを感じ、様々な人に対しての夢を表しているのかなと感じ取りました。またカラーフィルターが随所に隠し味で使用されており個性的で目を引く着彩。宇宙が暗い(黒い)のは確かですが、画面全体が暗いトーンになってしまったことが残念。背景の黒は青でも良かったのでは。でもたいした問題ではないです。隅々までやよいさんの特徴が溢れています。

「宮川講評」
手が届かないと思っていた星に手が届く。比喩表現をわかりやすく描いたことが好印象。線も塗りも個性が光っています。このまま自分の信じた道を進んでほしいです。まだまだ伸びしろを感じますので、基礎の底上げをしてたくさん作品を描いてください。

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以上です。
授賞されました皆様、おめでとうございます!
そして惜しくも授賞には至りませんでしたが、御応募いただきました皆様、精一杯の作品制作ありがとうございました。

絵には完全な正解がありません。
講評もあくまで補助的なアドバイス程度です。

これからもたくさん作品を描き、未来の自分、そして世界に発信する作品をつくり続けてください。
テクノスカレッジは高校生の未来を応援します。

あらためまして御応募ありがとうございました!!

第20回高校生イラストコンテスト関係者一同

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